エコカー減税に思うこと

エコカー減税がどうのこうのと言い出してから随分経つ。
エコカー減税とは、二酸化炭素の排出量の少ない車を買った人は、税金を減額してやる
という制度であったように思う。
世間の人々がどう思っているのかは知らないが、個人的にはこれほどくだらない制度はないと思っている。
そもそもの始まりは地球温暖化に繋がる二酸化炭素の排出量を減らそう、ということだったと思う。
そのために、どうせ同じ車を買うなら少しでも環境に優しいものを、という趣旨なのだろう。
しかし、本当に環境のことを考えるなら車の税金を減額するのは間違っているのではないだろうか。
どちらかというと、一般民間人が安易に車の購入に踏み切らないように、
安易に車を乗り回さないように、車に纏わる税金を増額して然るべきだと思うのだ。
実際税金の増額などということが実現したら、もちろん私もだが他にも困る人が
たくさん出てくることだろうとは思う。
それでも、本当に環境のことを考えるなら、そうすべきだと思うのだ。
更によくないことに、高速道路の休日1000円やら無料化やらが進んでいる。
私も車に乗るので高速道路料金は安い方が助かるし、無料になれば嬉しい。
だが、その結果、無駄に車を乗り回して排気ガスを撒き散らすだけでなく
人に迷惑をかけて危険な行為を繰り返す輩が増えることになるのはあまりにも明白だ。
エコカー減税や高速道路料金の値下げによって明らかに渋滞が増えている。
誰が決めているのかは知らないが、それらの政策が逆に地球温暖化に拍車をかけている
ということがわからないのだろうか、と思うのだ。
それとも、決定者に何らかの利害問題があって、自分の利になるように取り計らっているのだろうか。

どうしてもエコカー減税という制度を行いたいというのであれば、
自転車用品に適用してほしいと思う。
反対する人はいないとは思うが、自転車は最もエコな車両なのだから、環境対策という点では
これほど適した乗り物は他にないと思う。
ちゃんとした自転車というものは何かとお金がかかる。
完成車であろうと各部品であろうと、とにかく馬鹿にならないくらいお金がかかる。
だが、(真面目に走っていれば)車のように渋滞を引き起こすこともない。
場所もあまりとらないし排気ガスで空気を汚すこともしない。
(ちゃんとした自転車に乗れば)それなりにスピードが出るし
(真面目に走れば)事故が起きても車の事故よりも致死率はずっと低い。
本当に環境のことを考える気があるのならば、車を優遇するのではなく
自転車を優遇する方がずっと効果があるのは間違いない。
これ以上ないくらい素敵な乗り物が優遇されないのはおかしいと思うのだ。
それどころか、エコカー減税と高速道路料金の減額によって溢れている無法な車によって
自転車はこの上なく不遇され圧迫されている。
私は何人も車に乗るなと言っているわけではない。
ただ、何の目的もなく無駄に走り回ったり大した荷物もないのに車に乗ったり
コンビニまで車で行ったりする人の存在を疑問に思うのだ。
自転車に乗ればどれほど世の中がましになることだろう。

この国にもいつかまともな時代が来るのだろうか。
いつか、人々が今の時代の政策を過去のものとして知って驚き呆れるという
極めて常識的な時代が来ることを心の底から切望する。






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