取り締まり強化について

 明日から自動車の駐車違反の取締りが厳しくなると、報道関係が騒がしい。
日頃から路上駐車に迷惑を被っている私としては嬉しい限りだ。
何でも、駐車監視員というものが作られ、彼らには警察と同じように取り締まる権限があるそうだ。
車の持ち主が駐車違反の取締りの邪魔をしたり文句を言ったりしたら、公務執行妨害で逮捕することも可能だという。
近年、恐ろしい人が多い中で民間の駐車監視員が今後どのような形を取るようになるのかはわからないが、
私も少し駐車監視員の資格というものに興味を持った。
どのような内容の講習を受けるのか、資格を取るのはどういう能力を持つ人間なのか。
だが、残念なことに、資格を取得するための条件として、一般民間人では到底無理な条件が付けられている。
ということは、非常に限られた人間だけしかその資格を取得するための条件を備えていないということだ。
更に、実際に駐車違反を取り締まろうとすると、その類の法人団体に属さねばならないらしい。
それは要するに、仮に私などがどれほど駐車監視員になることを望んだとしてもまず無理だということだ。
私は結局のところ誰がどのような形で駐車違反を取り締まろうがどうでもいいのだが、
その駐車監視員とやらが良心に従って忠実に任務を遂行することを望む。
但し、そのようにして駐車違反を取り締まったところで駐車違反は決して減らないだろうと思う。
全く根本的解決にはなっていないからだ。
あぶれた違法駐車を取り締まるのもいいと思うが、それよりもまずは駐車場の整備に取り組んだ方がいいと思うのだ。
例えば、お店を開ける人やマンション等を所有する人は必ず駐車場を一定台数分以上確保することを義務付けるとか、
それくらいのことをしない限り違法駐車はなくならないだろう。
今のやり方では、警察が私腹を肥やすために今回のような政策に乗り出したのだと言われても仕方がない。
車社会の仲間入りをしつつある以上は、先々まで考えて対策をとることが必要なのではないだろうか、と
つくづく国のやり方に疑問を感じる。
とはいえ、路上駐車が減れば私のように変な当たり屋に遭う(その他のトラブルの「当たり屋」参照)
ような不幸な被害者も少しは減るかもしれないと思うと、それだけでも救われる。

 自動車の駐車違反と併行して自転車の取り締まりも厳しくなると聞いた。
私がテレビから得た知識では、取り締まり強化の対象は
@ 飲酒運転
A 横並び運転
B 夜間のライトの不点灯
のようだったが、実際はもっと他の部分でも厳しくなるのかもしれない。
飲酒運転は3年以下の懲役若しくは罰金50万以下だそうだ。
大変結構。
だが、そもそも自転車の飲酒運転を捕らえることなどできるのだろうか。
私はそれを疑問に思う。
できもしないことのために法律を改定することに意味があるとは思えない。
個人的には、携帯で電話をしながら、あるいは携帯でメールを打ちながら自転車に乗る人を取り締まってもらいたい。
そうすれば、私のように不名誉な傷痕を残す(怪我の「あごに傷」参照)
ことになる人口が少しでも減るかもしれない。

 そこで、ふと気になって携帯で喋りながら自転車に乗った場合はどのような罰則規定があるのか調べてみた。
驚くべきことに、携帯を使用しながらの自転車運転には罰則が存在しない。
あれほど日々危険な輩がうろうろしているというのに、携帯電話を使いながら自転車に乗っても罰則がないなんて…。
明らかに危険な携帯電話よりも、程度のいろいろある飲酒や広い道での並列運転などの方が危険だというのか。
携帯電話で喋っている方が、私は危険極まりないと思う。

 いろいろ考えていくうちに、もっと根本的に取り締まってもらいたい輩がいることに思い当たった。
歩道を走る自動車や自動二輪車である。
彼らは広い歩道と見ると、平気で入り込んできて何百メートルも走っている。
原付などは当たり前のようにして歩道を走っている上に、車が信号で停まっている際に
横をすり抜けて一番前へ出たいがために歩道に上がってくる。
そういうときは、後ろから歩道を歩いてくる人がいるかどうかを確認もしない輩が多い。
違法とかそういうこと以前に、根本的に間違っている。
わざわざ取り締まらなければならないというのも情けない話だが、それだけ現代人のモラルが低いということだろう。
そのモラルの低い人間を取り締まってほしい。

 正直、私は明日からの駐車違反取り締まりに対してあまり期待してはいない。
結局ただのイタチごっこを続けることになるのではないか、とも思う。
停車しているだけのタクシーなどは取り締まりの対象にはならないであろうし、
そのタクシーが二重駐車をしたり横断歩道を塞いだり視界を悪くしたりと迷惑の素の大半を占めていたりする。
期待はしていないが、どうなることかと少し楽しみだ。






back
back to TOP世渡り下手の物語







SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送