12月

 考えたり何もしなかったり悩んだり遊んだり焦ったり病気をしたりしているうちに、
ついに今年も12月になってしまった。

 私は一年の中では、秋→冬→春→夏、の順に好きだ。
だが、二番目に好きな冬の中で12月だけ嫌いだ。
意味もなく慌しくて困る。

 中学生の頃だろうか。
国語の時間に12月を表す「師走」の語源を教わった。
お寺のご住職さん(師)も12月は忙しくて走り回る
ということらしい。
そのときは別に興味もなかったので、はいそうですか、と聞き流したが
わざわざご住職さんを例に挙げるということは、
お寺のお坊さんは12月以外はそれほどのんびりしているのか?
私にはよくわからない。
中学生のときに先生にちゃんと聞いておけばよかった。

 確かに、昔は12月は何かと慌しかったことだろう。
よくわからないが、日本古来のしきたりのようなものがあったりしたのだろう。
スーパーなども年末年始は閉まっていたのだろう。
しかし、今は違う。
どうしても年末に大掃除をしなければならないと言い張る人も少ない。
スーパーだって年末年始開いているところの方が多い。

 しかし、12月になると世の中は慌しくなる。
そして、慌しくしていないと非難されるんだよなぁ…。
無意味に慌てたって転ぶだけなのに。

 それにしても、今年は暖かい。
12月がせかせかしているというイメージの一原因として
寒いからという理由で人々が襟を立てて暖かい場所を求めて急ぎ歩く
ということがあるのだと思っていたが
こう暖かいと、のほほんとしてしまって余計にせかせかできない。

 急がば回れ
 急いては事を仕損ずる

 12月だからこそ、のんびりしたいものですね…。






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