衣替えの季節

 最近、夜の訪れが早い。
風も冷たくなってきて、長袖が恋しい季節になった。
やっと、私の衣替えの時期だ。

 そういうわけで、夏物衣類と冬物衣類を入れ替えた。

 私は服の入れ替え作業が好きではない。
埃アレルギーなもので、洋服をぱたぱたしていると
目がかゆくなって、鼻水が垂れて、くしゃみが止まらなくなって、何とも悲壮な状態になるからだ。
しかし、しばらく眠っていた洋服達に久しぶりに会うのは楽しい。
クローゼットの中の冬物衣類が入っている箱を開けて、
お久しぶりね、こんにちは。これからしばらくよろしくね。
そして、冬物を出した箱に夏物衣類を詰め込む。
それじゃ、またね。しばらくゆっくり休んでください。

 暑がり気味の私の長袖達は、半袖達に比べて活躍の時期が圧倒的に短い。
1年の大半をクローゼットの中で箱に詰められて過ごす長袖達は、久々に日の目を見た。
だが、日の目を見たのもつかの間、すぐにタンスに詰め込まれることになる。
窮屈だろうなぁ、とは思いながらも、もたもたしているわけにはいかない。
早く物々を押し込むべき場所に押し込まなければ、一向に埃がおさまらない。
埃がおさまらなければ、目のかゆみも鼻水もくしゃみも止まらない。
だから、てきぱきてきぱき働く。

 そうして、ようやく夏物衣類と冬物衣類の入れ替えが完了した。

 さぁ、私の大好きな秋だ!






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