そもそもエッセイとは何なのだ?

 お恥ずかしい話だが、私はエッセイというものがが何であるかということを正確には知らない。
何となくは理解しているつもりだが、いざ言葉にして説明しろと言われるといささか言葉に詰まる。
この度、「エッセイの類」という表現を使ってしまったので
これを機にエッセイという言葉の意味を自分なりに調べてみることにした。

 前置きはそのくらいにして、手元にあった国語辞典で調べてみる。
あれ、「エッセイ」という単語がない。「エッセイスト」ならあるのに。
と思って視線を少し横にずらすと、あった。「エッセー」だそうだ。どっちでもいいじゃん…。

エッセー … 随筆。随想。

なかなか簡単な説明だな。
では、随筆及び随想を調べてみよう。

随筆 … 筆者の体験や見聞を題材に、感想をも交え記した文章。
     [現在は、新聞・雑誌から求められて掲載する、書き流しの肩の凝らない短章を指すことが多い]
     エッセー。
随想 … 人生や社会の一断面について心に浮かんだ着想をテーマに、学問的な考察を加味してまとめた文章。

なかなか小難しい説明だ。
私の気分としては、随想よりも随筆の方がエッセーの説明としてはぴったりくるような気がする。
あくまで、個人的意見ですが。

 そういえば、私には以前からエッセイとコラムの違いがわからなかったんだった。
ついでに、この機会に違いを調べてみよう。
またもや、国語辞典に手を伸ばす。

コラム … 新聞・雑誌などで、短い評論などを書く欄。また、その記事。
      「−ニスト[新聞などの特定の欄の記事を書く人。]」

むむむ。
評論というのは、専門分野や社会の動向などについて一般読者を啓発するために自分の意見を加えながら解説すること(したもの)
でしょ?
ということは結局はどういうことなんだ?
コラムと随想の違いがよくわからない。
ということは即ち、コラムとエッセイの違いがわからない、ということになってしまう。
これじゃ、何の解決にもならないじゃないか。それどころか、余計に混乱してしまうじゃないか。
このままでは気になって眠れない。

 と、そこでふと思いついた。
出版社に勤めている友人に聞いてみよう。
出版社なら、そういうデリケートな意味の違いも押さえているに違いない。
メールを送ると、ほどなく返事が舞い込んできた。
彼女曰く『エッセイは自由な形式で書かれた思想性の強いもの、
コラムは新聞や雑誌に寄稿された囲み記事のことみたい』
さすが、言葉には敏感なんだなぁ、と思って感心しながら先を読むと、
『広辞苑によると。』と書かれてあった…。
わざわざ調べてくれたんだね。
ありがとう〜。

 私も初めから広辞苑見たらよかった…。
そうすれば、忙しい友の手を煩わせずに済んだのに。

 とにもかくにも、私のこの文章もエッセイの類という表現で正しいということが判明したわけだ。
よかった。






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